ソンゴルメ,または韓国歌謡のこと

23時過ぎ,KBS第二ラジオ(603kHz・韓国の国内AM局)にダイアルを合わせたら,聞き覚えのある曲が。
1980年代前半に人気のあった韓国のロックグループ「ソンゴルメ」の《ナヌン・セサン・モルゴ・サランノラ(「私は世間知らずで生きてきてた」?ぐらいの意)》だった。そのあともソンゴルメの曲が立て続けにかかっていた。特集だったのかな?


小学生のころ,夜になるとラジオから聞こえてくる韓国の放送や歌謡曲が面白くて,よく聞いていた。
初めて聞いた韓国語の音楽は,ダニエル・ブーンの《ビューティフル・サンデー》のカバー曲だった。この曲は日本でも田中星児さん*1が歌ってヒットしてたので,「えーっ!これ韓国でも流行ってるんだ!」と子供ごころにわくわくしたものだった。


その頃は韓国の歌謡曲の情報など知る手段がなく,ラジオ韓国の日本語放送を聞くしかなかった。小6〜中1ぐらいの頃,ソンゴルメの《オッチョダ・マジュチン・クデ*2》を聴き,素直に「この曲いい!かっこいい!」と思った。
そのうちラジオ韓国では『今週の韓国歌謡トップテン』という番組が始まり,毎週聞くようになった*3


当時の歌手・グループで特に印象が強かったのは,ソンゴルメ,趙容弼(チョー・ヨンピル),サヌリム*4だった。
ソンゴルメの何が私にとって良かったのか。今思うと,健康的な感じで,いかにもヒット曲バンドだが,私には「カッコ良かった」としか言いようがない。日本で言えばオフコーストランザムを足して2で割って,AORっぽい雰囲気を加えたような(かなり無理した喩えだな)って感じか。


今でこそ韓国の音楽シーンの情報はかなり容易に手に入るようになったが,1980年代には,韓国のアイドルグループが日本で売れることなど想像もつかなかった。


しかし,私自身は韓国の音楽を追わなくなってかなり経つ。1988年ごろにベクトゥーサン(「白頭山」。ヘヴィ・メタルバンド)やブファル(「復活」。同じくヘヴィ・メタルバンド)を聴いたのが最後ぐらいだろう。最近のものは,良くも悪くも大陸性の泥くささが消え,邦楽との違いがなくなってしまったみたいで。物足りなさを感じる。

*1:「歌のお兄さん」といえばこの人だった。田中さんのようにカッコいいお兄さんになりたいと思っていた。。。

*2:「一目ぼれ」という邦題で紹介された。

*3:邦楽・洋楽はTVやラジオのいろんな番組を聞いて,友人との話題のネタとしてた。ただ,韓国歌謡だけは周りにファンがいるわけがなかったので,自分だけのひそかな楽しみだった。

*4:サヌリムの場合,ラジオでかかる曲はほぼフォーク調だったので「フォークグループなんだな」との印象だったが,サヌリムの出現がじつは韓国の音楽界にとって画期的なことだったのを知ったのはかなり後のことだった。