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最高の「教師」


人とのコミュニケーションが、私は苦手である…とは何度も書いているから、いまさら言うことでもないのだが、ここ最近になって考えることが変わってきた。
私はある施設に勤めていて、常時10名前後「担当」として受け持っている人たちがいる。
お互い生身の人間なので、率直に言って、中には関係をとりづらい人もいらっしゃる。
以前はそういう人たちに接する際、緊張してしまって、会話にならなかったり、返答に詰まってしまったりすることがしばしばだった。後でぼろぼろと涙をこぼしてしまったことも一度や二度ではない。


今でもそういう私の傾向はなくなってしまったわけではない(さすがに泣かなくはなった)。しかし、考え方を変えてみようと思った。
誰の言葉だったかは忘れてしまったが、ある作家が「われ以外みなわが師」を座右の銘にしていたらしい。
あぁ、そうか!これは「使える」かも!とあるときに思った。


それからは「自分が担当している人たちは、いまの自分にとって一番『最高の』人たち」なんだと、努めて思うようにしている。
誤解のないようにつけくわえると、それは相手に対して「ハハッ!先生っ!」とか、「ハハッ!お客様っ!」だとか卑屈になること*1ではない。それは、これまた最近流行っている「スキルアップ」に役立つうんぬんというなにやらケチくさい発想ともまた違う。


担当している皆さんのほとんどは、私より年齢が上だし、私の両親以上の年齢の方もおられる(年齢だけの問題でもないが)。
未だに子どもっぽいところが残っている私にとっては、皆さんが、私自身を鍛えてくれる最高の「教師」ぞろいなわけである。
そう思うようになって、ある程度肩の荷が軽くなった感じがする。
もうちょっと、いや、もっと頑張れそうな気がする。これも「引越し効果」の一つ?なんだろうか???

*1:この「マーケティング病」(by辻井喬)の社会にあって「顧客第一主義」なるものが幅を利かせてしまっているが、私の仕事にはその考え方は全くなじまないと思うので却下。ただ、「顧客第一主義」そのものが全くナンセンスだなどと言うつもりはない。