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今月読んだ本-2009.09〜10

# 宮子あずさ 《こんな私が看護婦してる》(1996年,集英社文庫)

宮子さんの本を読むのは《看護婦だからできること》に続いて2冊目。
本書は宮子さんの私生活に触れている部分が多く,その分エッセイ度が高いと感じる。仕事を持ちながら生活をどう楽しく過ごすか?そのあたりのことが気負いが感じられない文章で綴られていて,読んでいてほっとする一冊。

湯浅誠 《反貧困》(2008年,岩波新書

遅ればせながらだが,いまの仕事とかぶる領域のテーマでもあり読んだ。
これまで,自分の仕事に関連するテーマの本を読むことは,「知識ばっかり仕入れてても何にもならない」とむしろ敬遠していたが,読んでみてわが国の社会における貧困の広がりに,あらためて気づかされる。失業の問題,フリーターの問題などは,私も経験しているだけに,身に引き付けて考えるところがあった。
湯浅氏はホームレス支援の現場に長く携わっていて,「政策提言」に強い人にありがちな,お高い「行政向きの言葉」でもなく,「現場」に強い人にありがちな「現場一辺倒の言葉」でもない明快なことばに,「私が自分の現場でやれることは何だろうか」と背中を押される思いがした。