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今月読んだ本-2009.05

本をしばらく読んでない。私自身が落ち着けていないのが一番の理由だと思う。新書のようなものでさえ,食指が動かないなかで,今月読んだのはやはり野中さん。

野中柊 《草原の輝き》(2007年,角川文庫)

一方は大人の女性(なつき)。そしてもう一方は少女(佳奈子)。二人とも辛く,あるいは孤独な環境で生きてきていて,ふとしたきっかけで出会う。
佳奈子に導かれてなつきが見つけた「心の中の草原」。私のなかにも,私の「草原」はあるのだろうか?それとも。。。
読んでいてある種のせつなさに胸が痛む。
男はそういうことを感じる感受性が,鈍いのかなぁ。
これまで読んだ《アンダーソン家のヨメ》や《あなたのそばで》とは全く違う系統の作品。もう一度読み返したい。

#ついでに言えば。自分の仕事柄にひきつけての興味だが,佳奈子の「草原に行く」行為は,臨床的(←言葉はこれで正しいのか???)にはどういうことなんだろう。全くありえない行為ではないリアルさを感じる。