ひとつ山を

ひとつ,仕事上で山を越えることができた。
当初は「うわぁ,自分にできるんだろうか」とひどくゆううつにもなり,何もできなかった時期もあった。
それでも何とか半年,その日がやってきた。


だからってうれしいのか?それとも,ほっとしたのか?
いやちがう!自分のダメさ加減はいつもどおりだし,焦ったり,緊張しまくったりもいつもどおり。
仕事柄,私が相手をするのは人なのだが,その人についてあれこれと,この場で取り上げることはできない(なぜなら守秘義務があるので)。


私が初めて「人と接することの苦しさ」を感じたこの半年。つらかった。
私は子どもの頃は「きちんと子どもをやらなかった」し,20代の頃も「きちんと20代をやれた」とはいえない。
だからだろうか,私はずっと,その人ときちんと向き合うことができなかった。
いや,今までずっと人と向き合うことが,じつは出来ないまま,生きてきてしまったのかもしれない。
そういう意味では,その人は私を映し出していた「鏡」だったのかもしれない。「嵐はひとまず過ぎた」などといえば,その人に対して大変失礼なことになろう。


お読みの方には,回りくどい表現になっていることを許してもらいたい。


その人と別れた後,しばらくして,なぜか Bonnie Pink の《 Evil And Flowers 》を思い出して,涙が出そうだった。
アルバム冒頭のピアノ・ヴァージョンではなくて,ラストのヴァージョンのほう。
歌詞には痛みを感じるが,それでも歩んでいこうとする思いをも感じる。そんな曲。
あぁ,アルバム買ってでももう一度聴き直したい。
「頑張ろう」などとは,まだまだ言える状態ではない。でも,もうちょっと歩いてはいけそうな気がした。