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今月読んだ本-2008.10

梅佳代 《うめめ》 (2006年,リトルモア

ついに買った,梅佳代さんの写真集。「日常の一こま」を切り取っていて,微笑ましいのだが,眺めていくと「よくもまあ,こんな瞬間が撮れたものだなぁ!」という写真が多い。
「よくある写真」のようでいて,そうではない。
あるいは,微笑ましくはあるが,写真を見て「和む」気分になるか?というと,イコールではなくて。その違和感が,私が感じる梅さんの写真の魅力なのかもしれない。
次は《男子》を買おうか?それとも《うめ版》にしようか?

井形慶子 《イギリスの夫婦はなぜ手をつなぐのか》(2007年,新潮社)

興味深い夫婦論。以下,ものすごく端折ってしまうけど:
思うに,私たちの場合,男と女が「夫婦」になると「夫(父親)/妻(母親)としての役割を務める」ことのほうに重点が移り,肝腎の「関係を築いていく」ことはおろそかになってしまうのではないか?
関係性よりも機能・役割・名分。それを当人たちも周囲も重視してしまう世間の雰囲気にも問題があるというか。
もう一点,なるほどなぁと思ったのは,日本の男性が女性に「かわいさ」を求めることについての言及。男性が女性に「かわいさ」を求めることと,女性が男性に「強さ」を求めることは対を成してそれぞれを縛り,別の可能性を閉ざしているようにも思える。「かわいさ」を求める心性に,私じしんもまた囚われていて,それを外したいと思うこの頃。

宋文洲 《ニッポン型上司が会社を滅ぼす!》 (2008年,文春文庫)

確かに,本書で挙げられているような「上司」って,いる。精神論*1と経験主義な人。決断できず責任を取りたがらない人…etc。
読んでて実に面白かったが,雑学本などによくありがちな「問題上司をあげつらう」だけの本ではない。昨今の厳しい環境のなかで,仕事を媒介として社会に・世界に自らがどう関わるべきなのかという視点がある。

*1:別の言葉で言うと「気合」か?