まとめて,今月読んだ本-2008.04〜09

このかん読めてないです。おすすめに絞って紹介。

# 奥野宣之 《情報は1冊のノートにまとめなさい》 (2008年,Nanaブックス)

これは面白い。ふつうはメモ書きのノート,会議録用のノート,仕事用のノート…というように,用途に応じて別にノートを用意して使っていくが,その場合,うっかり持ち忘れてしまったり,その場になくて探してしまったりという事態がどうしても起こる。また,例えば雑誌の切り抜きなど,ふいに集めた情報を分類・整理する手間というのもけっこうわずらわしいものだ。
奥野さんは,そうしたメモ書きや情報を分類・整理などせず,すべて1冊のノートにまとめる方法を提起している。しかも,コンビニでも手軽に買えるA6判のノートにである。こんな方法でほんとに使えるんだろうか?と思いつつ,それまで使っていたA5判のスケジュール帳をやめて試してみたら,面白い!
使うことじたいが面白い。メモをするのが楽しくなる。
情報整理術の本といえば非常に多くの種類があるが,試してみて楽しく,応用が自由にきくものとなると少ない。本書で提起されている方法も,実際の「使い方」は読者の頭と手とに委ねられている。この自由度の高さがいい。

上野千鶴子辻井喬 《ポスト消費社会のゆくえ》 (2008年,文春新書)

本の帯には「元セゾングループ辻井喬堤清二社会学上野千鶴子と語る グループの誕生から解体までと戦後消費社会の実像」とあるので,回顧対談っぽいものかなぁと思っていたら,予想以上に面白い本だった。経営者としてのものの考え方,組織という社会のありよう,資本と文化との関係…いろいろ知るところ・考えるところが多い本。
最後の部分である「第四章 2008」は本書のキモであると同時に,そこで語られていく「公共性」「ナショナリズム」「共同体論」などの問題には摂取すべきことが多い。二人の問題意識に学ぶべきだなあとしみじみ感じた。

辻井喬 《新祖国論》 (2007年,集英社

《ポスト消費社会のゆくえ》を読んで,この本を読んだ。今の日本社会を「グローバリズムとマーケティング病に汚染された社会」と規定していることに大いに同感。「辻井さんだってかつては〈消費社会〉の旗手だったんでしょ?」と,正直ツッコミも入れたくなるが,そのことへの彼の自戒をこめた提起の書だと思う。

野中柊 《テレフォン・セラピー》 (2002年,新潮文庫),《ガール ミーツ ボーイ》 (2008年,新潮文庫

最近ハマってるのが野中柊さんの本。以前はこんな感じのエッセイや小説って,まったく関心も興味もなかったんだけど,このところなぜかこんな感じの作品を読みたいと思うようになった。


新しい仕事に就いて早くも1ヶ月。仕事が溜まってるぅ〜。問題も増えていくぅ〜。でも辛いとは思わない(ということにしておこう)。今までが単調だっただけだ。