今月読んだ本-2008.03

羽海野チカ3月のライオン》第1巻 (2008年,白泉社

まんがは「単行本派*1」です。「ハチクロ」とはうって変わって,シリアスな感じが強くなったストーリーなのかな。それでいて,絵のタッチは,作中でいうところの「フクフク」感がより強くなったような感じがする。これからの展開が楽しみ。
#羽海野さんが描く猫って,可愛いし,猫らしさが出てていいよねぇ。。。

保阪正康 《「昭和」とは何だったのか》(2007年,講談社文庫)

「歴史から教訓を汲みとる」ということの難しさとともに,その重要性を改めて思う。


本題からは外れるが,例えば,最近の,軽薄さすら感じる,中国,韓国,朝鮮に対する侮蔑と排外主義的な感情にうんざりしながら,それらの感情に私はどう応接すべきなのか。
ほんの数年前なら,それらの感情はまだ「大衆化」されてはいなかった。
ところが今では,同じ職場の相方さんが,そのような言辞を事も無げに,世間話として私に振ってくる。そんなときに,私はどう言えばよいのだろう?
それは最近の私を悩ませていることのひとつである。


近現代史の問題がそうだが,何らかの「論争」が絡んでいる問題は,自分がしっかりした姿勢を確立していないと,「あちら側がああ言ってる。こっち側はこう言って反撃しよう」という構えのレベルに終始してしまう(私自身がそうだった)。
それでは問題をじっくりと学び,その全体像を把握し,真に自らの「見識」にすることにはつながっていかない,との思いがあった。その思いは,先に述べた「職場の相方さん」の言辞にどう応接すべきか,ともつながってくる。


今回,初めて保阪さんの著作を読んだが,私が近現代史に関連した本を読むのは久しぶりのことで,改めて確かめなおした問題が多かった。そして,保阪さんの,今の政治・社会状況に対する批判・警鐘にも共感し,学ぶべきところが多いと感じた。

山口文憲 《香港 旅の雑学ノート》 (1985年,新潮文庫

「香港本」としては,知る人ぞ知る「古典」と呼ぶべきか。
原著は1979年(!)に出版されたとあるから,記述のベースは1970年代末の香港,ということになる。いやぁ,気づかなかった。。。
本書に書かれているのはそんな香港だから,今では様相を異にしていることだろう。手にしたのは3度目だが,それでもやはり面白い本だと思う。
香港,一度は行きたい場所だ。住んでみたいとも思う。

*1:連載を毎回読むのは,お財布(だけとは限らないが)がキツイのです。。。