とうとう辞めたか

ラーメンを食べに《悟空》*1に入ったら,店のテレビが安倍晋三の首相辞任を伝えていた。思わず「辞めてしまえ!」と口から出かかりそうになるのをぐっとこらえて(w)ラーメンを注文。


まあ,もとから政策を支持できなかったが,それ以前に,この人って初めから言動が「寒い」「滑りっぱなし」「勘違い」な気がしてしょうがなかった。
就任時の演説にしてから,「美しい国*2などと言うそばでカタカナ語連発。それだけで「あー,この人ってほんとは底が浅いんだな」と思った。彼の演説を耳にするよりは,例えば「耳元で1日中オヤジギャグを囁かれる」ほうがよっぽどましだった。
また,「タカ派」「対朝鮮強硬派」と言われていた割には,おどおどしてて,意志が伝わってこない。それなのに朝鮮に対する「独自の制裁」までやらかしてしまったが,問題はさらにこじれてしまった。


安倍内閣は「お友達内閣」と評されたが,閣僚のスキャンダルが多発して,死者まで出してしまった。「閣僚をかばい続けた」という報道をされたが,実際には沈黙と放置だったのではないか。
小泉氏が自民党を「ぶっ壊し」てしまったが,小泉氏後の自民党は,かつての,タカ派からハト派までの幅を曲がりなりに持っていた「古きよき自民党」ではあり得ず,暗く内側に閉じた「似て異なるもの」になってしまった印象を,私はもつ。
彼はもはや「小泉の亜流」にはなれず,何の機軸も打ち出せなかったし,彼の「タカ派」「対朝鮮強硬派」な信条は,実際の政権運営では使い物にならなかった。
そして,言葉面だけは妙に力みかえった文句が放たれ続けた*3ものの,すでに皆から足許を見られてしまっていた。


改憲だの,「戦後レジームからの脱却」だのは彼の悲願だったらしいが,そんなものは今でも多数の世論になっていない。そんなものは「晋三坊や」の悲願ではあっても,私たちにとっては,まったく切実な問題ではない。
いらんことをごちゃごちゃぶちあげるなというのだ。
「生活と労働に対する不安」。これをどうやって解決するかが,私たちにとってはより切実なことだ。


最後まで力みかえって,滑りっぱなし。
ここまで無残な辞めかたをした首相もいなかったのではないか。
でも,同情はしない。


テレビの中の「晋三坊や」のどうしようもない情けなさを横目に,頂いたラーメンがいつもと同じように美味しかったことは,言うまでもない。替玉までしてしまった。

(07.09.14 加筆)

*1:前回ここに行ったのは,確か「刺客」だの「くの一」だの言われてた頃だから,久しぶり。

*2:このスローガンを逆さに読んだ「にくいしくつう(憎いし苦痛)」のほうが,リアル。

*3:「職を賭して」「国際公約である給油活動を」……はぁ?そんなのやめてしまえばいいやん,と言いたくなった。