《三池 終わらない炭鉱の物語》

新聞で紹介されてたので、気になっていた映画*1


映画の中心となるのは〈総資本対総労働の対決〉といわれた、1960年前後の三池闘争の当事者たちへの取材だろう。闘争が家族ぐるみ・地域ぐるみで闘われ、会社側の切り崩し工作も熾烈を極めた。第2組合の結成、そして闘争の収束。当事者たちの語る言葉から感じる重みに、いろんなことを考えこんでしまう。


そして、その後の大規模な粉塵爆発事故によるCO中毒患者たちと家族の、今も続く苦しみと闘い。これらを知識として知っていたつもりが、ほとんど何も知ってはいなかったことを恥ずかしく思った。


ただ、この映画は闘争のドキュメンタリーではない。三池炭鉱と、そこに働いてきた労働者たちの歴史に迫った作品と言うべきだろう。丹念な取材と、かの地の〈これから〉にもつなげようとする制作者の思いが伝わり、その意味では温かさをも感じた作品だった。

*1:4月13日まで、福岡市のKBCシネマにて上映。午前中1回のみ。