今月読んだ本-2007.03

…といきたいところだが、今月はまとまっては読めていない。
辛うじて阿部和重さんのABC戦争*1を読んだ。予想してたよりは少し尻すぼみな感じだったが、文章ヅラの強烈さは凄い。ぐいぐい読んでしまう。


それと、今月は少し財布に余裕があったので、雑誌も読んだ。


《情況》1・2月合併号の特集〈北朝鮮・核実験〉の記事は秀逸に感じた。特に、佐藤優さんと和田春樹さんの対談が良かった。佐藤さんは〈右〉スタンスの方らしいのだが、感情ではなく論理的に持論を語られるのが好感が持てた。彼の持論そのものにも、教えられるところが多い。


論座》4月号は、〈グッとくる左翼〉という特集。しかし、冒頭の雨宮処凛さんの文章 (《「貧乏」を逆手に反撃が始まった》) 以外はグッとくる文章がほとんどない。
それでも、柄谷行人さんの文章には、まぁ興味深いものを感じたが、特に若手の研究者によるものは、批判が抽象的になっているきらいを感じた。「左翼」の言葉が、苦しんでいる層の人々 (とりわけ若い世代) に届かないことへの批判をしたいのは分かるのだが、「局外からものを言ってる」感じが拭えないと思う。

*1:ABC戦争-plus 2 stories-》 (新潮文庫) 所収