ある演芸大会

若松で行なわれた《怒りをうたえ!さけべ!演芸大会》を観に行く。


この催しは、このかん北九州で「ねぇ聞いてっちゃ!北九州連続集会」*1として、労働者の立場から、(小泉)改革・民営化・規制緩和の問題点と、それらに対するたたかいの方向性をさぐる連続シリーズとして取り組まれてきた集会のひとまずの区切りとして催されたもの。これまでの集会に、私はほとんど参加できずにいた(勤務のはざまか、深夜勤務にそなえて寝ているかどっちかだったので)。


ひとつひとつの出し物について書くことは省くが、フォーク、ロック、演歌、島唄、尺八…と幅広いジャンルの出し物が実に楽しかった。すでに20年近く活動している《明るい非国民バンド》。福岡で活動する若手の《貧民バンド》の演奏が印象的だった。
また、憲法9条についての演歌的アプローチを試みようとする《九条ず》!すでに陳腐化するフォーク的なそれではなく、HIP-HOP でもなく、演歌である。その地平をさらに突き進んでほしいと思ったのは私だけではないと思う(←多少大げさ)。


会場では、効果映像として1960年代末の大学闘争を主とする諸闘争の記録映画《怒りをうたえ》と、1980年代末以降の韓国の労働運動の歴史を記録した映像が流れていた。
その映像を眺めながら、私は、ふと感じてしまった。「あ!〈戦争機械〉ってこれのことなのかもしれない!」と。
気のきいたキーワード本をいくら読んでもぴんと来なかった〈戦争機械〉という概念。
もしかしたら「いやちがうよ!」と、現代思想に心得がある人から言われそうだが、40年近くも前の日本のひとびとのたたかいと、現在進行形ですすむ韓国の労働者のたたかいの映像が、私のなかでひとつに接続された。そして、「あ!」と感じたのだった。


マスメディアは、反戦平和、労働運動などの諸運動は「下火で、時代遅れ」だといまだに言い続けている。
しかし、彼らが黙殺を決め込むその陰で、新しい力が、大きな困難をもちながらも準備されつつあるのではないか。
安倍内閣の成立。沖縄知事選の結果。教育基本法をめぐる〈数の横暴〉。…こうしたことは確かに、ひとつひとつをみれば暗いニュースだ。しかし、支配する側にしたところで、すべてが順風満帆で、万能感に満ちているとも思えない。状況はより悪くなっているけども、抵抗するための条件もまた、あたらしく準備されていると信じたい。


…あぁ、久しぶりに、私、こんなコメントを書いてる。書けている!〈戦争機械〉から荒ぶる何かを、私は受け取ったのかな。

*1:過去の報告記事例はこちら