映画《日本国憲法》を観る

憲法改悪に反対する会・北九州〉が月一回で開催する憲法連続討論会へ参加。今回は討論ではなく,その名も《日本国憲法》と題された映画が上映された(監督:ジャン・ユンカーマン)
日本国憲法に盛り込まれた内容の先駆性や,その世界史的な意義を日本や世界各地の識者や市民へのインタヴューで明らかにしていくもの。このようなテーマの映画だと往々にしてありがちな〈教材くささ〉もなく,よい映画だった。
ネタバレになるので多くは言わないが,それでも付け加えるなら,「制定から50年以上経っていて "古い" から」変えようとか,「アメリカの押しつけ憲法だから」変えようとかいった言説の軽さ,薄さをあらためて感じた。
特にアジア,そして中東の識者や市民へのインタビューに耳を傾けると,憲法第9条の非武装平和の条項は,日本帝国主義のアジア侵略戦争に対する《詫び証文》であり,それを全世界に宣言したものだという ― 最近では嘲笑され・唾を吐きかけられている,その視点の重さにあらためて気づかされる思いがする。



以下は余談。世論がまったく盛り上がらないまま,自民党は〈結党50年〉を機に,などと言って〈新憲法〉の草案とやらを急いでいるらしい。民主党にしたところで,しゃかりきに対抗してるかというとそうでもなさそう。
しかし,世論の盛り上がらなさこそが,じつは一番危ない。自・公の議席数に頼んでいつのまにか改憲って可能性も高い。ありうる話だ。だが,そんなたかが与党のスケジュールごときで憲法を変えられてたまるものか。
護憲の側のキャッチフレーズには「憲法第9条,今こそ旬」というのがあるが,このフレーズ,私は大嫌いだ。〈旬〉だなんて,何をのんきなこと言ってるんだろうか。