サッカー日朝戦に付随する断片

noisycembalo2005-02-08

例によって、私はTVを見ないし、スポーツ観戦にも興味がないので、職場の店頭に午前0時を回って入荷してくるスポーツ紙の見出しの一瞥や、職場の有線放送で時おり流れるヘッドライン・ニュースの流し聞き程度の知識しかないが、明日2月9日にサッカーの日朝戦が行なわれるようだ。
折しも、先の日朝実務者協議以降、日本人拉致被害者横田めぐみさんの遺骨の鑑定結果などをとらえて、安倍晋三や〈救う会〉、そして一部のマスメディアによる対朝鮮〈経済制裁の断行〉の喧伝はさらにエスカレートしている。また、サッカーといえば昨年夏の中国における、中国人観客の反日感情の噴出も記憶に新しいところだ。日本と近隣諸国との関係(とりわけ日朝/日中関係)がこのように冷え切っている現状の中でのサッカー日朝戦なので、私は複雑な気持ちを感じている。
起こり得ることとして私が最も憂慮するのは、日本人の側から、朝鮮に対する排外/排撃感情が煽動されるような事態だ。ひところ、英国のナショナル・フロント(国民戦線)などの右翼がしばしばサッカー場の観戦者を煽動して暴動騒ぎを起こしたようなことが、明日の日朝戦を期にして起こされないとも限らない。もちろん、英国の右翼と日本の右翼とを同じに論じることはできないのは当然だとしても、このごろの冷静さも・〈両論併記〉レヴェルの公正さすらも失っている、メディアの「北朝鮮報道」ひとつとってみても、サッカー場の観客席から〈排外/排撃感情の煽動〉が行なわれるに足る条件はかなり進行しているのではないか。