今月聴いたCD

小谷美紗子 《うた き》(アルバム/ユニバーサル MVCH-29030)
ガガガSPつながりで、はじめて小谷さんの歌を聴いた。レンタル屋で探して見つけたのがこのアルバムで、《明日からではなく》も収録されていたのでラッキーだった。
うーん、なんでもっと早く彼女に気付かなかったんだろうか。社会についてうたった曲もあるのだが、その目線はまったく〈啓蒙的〉ではなくって、むしろ日常のなかで私/たちがふと感じる不安感や疑問、息苦しさといったものに、より近いような気がするのだ。(特に3曲目の《わたしを返して》の詞は深い。「生きていくこと」と「お金」とのせめぎあい(?)みたいなテーマなのだが、聴いててぎくっとする。そんな詞を書く彼女に私は驚き、また、共感する。)
ふと、静かに彼女の〈生きるじたばた〉のようなものが伝わって、ちょっと泣けるアルバムだ(歩きながらヘッドフォンステレオで聴いてると、目が潤んできて困るくらい)。《火の川》や《生けどりの花》もすばらしい曲。
なんだか無機質な感じ(それはヴォーカルの上手い下手だとかは関係がない)の歌い手が多いように私は感じるなかで、小谷さんの歌はこれからも聴いていきたい。