現状の報告とさまざまな取り組みの事例が語られる

パネルディスカッションでは、地域の日本人、在日それぞれの立場から現状の報告とさまざまな取り組みの事例が語られた。朝鮮学校の校長をされている方からは、民族教育の経緯と、学校として認可されていないゆえの数々の不当な待遇が語られた。それでも、在日としての自らのアイデンティティを確立して、日本人とともに生きていくための民族教育の大事さを強調された。
子どもを朝鮮学校に通わせた経験をもつ母親の方からは、朝鮮学校の待遇改善を求める署名活動を、地域の在日、日本人とともにとりくんできた報告があった。子どもたちに今も向けられている差別暴言や暴力のことを聞いて、改めて、なぜ〈朝鮮〉というだけでこんなに不当な仕打ちが向けられてしまうのかと、怒りでやりきれない気持ちになった。
山口県立大の学生からは、サークル活動を通して在日の若者たちや朝鮮学校の生徒たちとの交流を重ねている報告がなされた。(私も学生のときに、こんなことやりたかったな〜と、ちょっと自分の昔を後悔。。。)広島の教員の方からは、民族教育を支援する取り組みの経過と現状、課題が語られた。
やったことのある方ならわかるが、パネルディスカッションは進行が大変で、ほとんどパネラーの発題だけで時間が終わってしまう。このパネルディスカッションもそうなってしまったが、具体的な交流の取り組みの話を聴けただけでも大いに収穫だった。
「交流とはまず、顔を見て話すこと。」「顔の見えない関係だと、差別や偏見が蔓延していく」―パネラーの母親の発言だが、〈うん、たしかにそうだよな〉と思った。私も、地域でそのような催しがあれば、これから参加してみたい。