人間観察をするなら

♪神戸一郎は低音の魅力 フランク永井も低音の魅力 石原裕次郎も低音の魅力…♪ ((c) 伊郷俊行『逸物』より)
…あ、夕方から午前二時までのシフトから帰り着いたばかりなのでどうもハイのようです。どうもどうも高橋圭三でござい…じゃなくて!^^;
私は結局、一週間で通して見ると朝・昼・夜・深夜とほとんどの時間帯に顔を出して働いていることになる(ただ、深夜〜早朝の通しは一度しか経験したことがない)。それぞれの時間帯で、なかで働く人間も、そしてお客さんのカラーも違っていて、私にはそれが興味深い。「働く」という側面で見れば、私にとっては昼の時間帯が一番楽しい(というか楽)なのだが、お客さんを観察するという側面でみるなら夕方から深夜の時間帯が興味深い。
なぜなら、たいていの人がひと仕事を終えてほっとする/疲れてしまう表情を見せるからだ。それはその人の「素(す)」に近い表情なのではないかと、私はいつも感じる。
ぶっちゃけた話、なかにはこちらが不快感をもってしまうお客さんも時々いたりはするのだが、深夜のお客さんにはたいてい、私は親近感をもってしまう。いつも雑談を交わすお客さんもいる。それは「深い」交流とはいえないものだが、その「やりとり」自体が私にとっては短いながらも楽しい瞬間だったりする。(これを早川義夫さん流に言うと「ものの売り買いだけの関係って素敵だ」ということになるのだろう。)(*1)
だから私のテンションが上がるのは昼間よりもむしろ夜だ。 「いらっしゃいませ今晩は」 の声も勢い、大きくなるといったところか。 (致し方ないことだろうが、夜中に「活発な」あいさつの声がするコンビニって、本当に少ない。〈人がいるのに人の気配がしない〉 店すらある [うちの近所の店だが] 。私はそれがいやなので、深夜でも、いや深夜だからこそ大きい声を出すようにしている。)
(*1)早川義夫『ぼくは本屋のおやじさん』(晶文社・1982年)。私はこれを読んで書店員になろうと思ったクチ(おそらく版をまだ重ねていると思う)。早川さんは1960年代末のロックグループ「ジャックス」のヴォーカルからソロ活動をへて、書店を開業。数年前に店をたたみ、音楽活動を再開した。