レジと携帯電話と「礼儀」(当初アップした文を改訂)

最近、気になるのが携帯電話をしながらレジ精算をするお客さんだ。たまに、話に没頭しながら精算する人もいるので、私は内心「おいおい!」と思いながら商品のバーコードをスキャンし、「XX円が一点、XX円が一点...」と読み上げ、精算を進めていく。



確実に、先方は恐らくこちらへの注意力が落ちているはずなのだ。支払いがからむ行為をしている最中なのに、なぜその一方で (大抵はたいして重要でもなさそうな) 他人との会話に神経を振り向けていられるのかなと、私はいつも不可解に感じてしまう。なかには、仕事上と思しき話をしながら、こちらに対しては「アゴで使う」ような応対をする (そういう人は圧倒的に「オヤジ」が多い) 人に出くわすこともある。



大事なお客さんである。金額としては少額かもしれないが、お金のやり取りをしているのだ。行き違いがないように注意を払いつつ、こちらは対応をしているつもりだが、お客さんのほうが「ながら」だと、「大丈夫なのかなこの人?」と思ってしまう。



というか、もっと率直に言えば、それは本来、「失礼」なことではないのか(!)。例えいくら「お客様は神様」だと三波春夫が言ったとしても (←我ながらたとえが古いが) 。少し前の時代なら、おそらく確実に「失礼」だと見られていたはずのふるまいだろうと思う。あるいは、そういうことを「気にする」人が減ってきてるんだろうか?



私も携帯を使っている身なので、大きな口を叩く柄ではないのは承知だが、携帯電話の普及は、ここ数年で私たち自身の「礼儀」に対する感覚を、思いっきりマヒさせているのではないか?と思うことがある。もう「携帯電話のマナー」について言及されることも少なくなっているようだし、自己満足な「着メロ」に激しい不快感を覚えない日は、もはやない。



かといって、私たちはもう後戻りのできない道に踏み込んでしまったのかもしれない。かつての固定電話には固有のマナーがあった。携帯電話と一生付き合わざるをえないという社会環境の中で、私たちはあらたな「礼儀」を作らねばならないだろう。

#私の場合?そんなときにマナーモードだった場合はそのまま放っておく。音が出る設定にしている場合は「音声メモ」に切り替えたり、そのまま切ってしまう場合もある。移動中にかかってきた場合(バスや電車の中とか)も同様か、「移動中だから」と、あとでかけなおす。(まあこれは、「仕事用」とかで携帯を使っている人にはほとんどお勧めできない対応だろうとは思う。)



#電話って基本的に、かかってきた相手にとっては程度の差はあれ「一方的」なものだと思う。携帯電話は「いつでもどこでも」連絡が取れるという思い込み(幻想)を持たせがちなものだが、じつは固定電話以上に「一方的」なものなんではないか。携帯電話の「万能感」に対する幻想に、私たちは心の中でストップをかけていかなければならない局面がそのうちやってくるのではないか?



#その点、ポケットベルのほうがまだましな気がするが、そもそもまだあるのか?ポケベル自体?