CDの感想―制服向上委員会『世界・自由・アメリカ』

制服向上委員会(以下SKiと略。詳しくはダイアリーのキーワード機能で。)の名を知ったのは、今から10年ほど前のこと。
じつは、このアイドルユニットが「いまだ健在」であることにまず、私は驚いてしまったのだった。気づいたのは今年の3月で、アメリカがイラクに軍事侵攻する直前のころ、東京で開かれていた反戦イベント「World Peace Now」の出演者に、PANTAなどと並んでSKiの名があったことからだった。「PANTAはわかるが、え〜っ!!!!」と、しばし私は目を丸くしたのだった。こういう「出会いかた」をする歌い手やグループ、バンドが、私はすごく気になってしまうタチで、8月に新しいアルバムが出たのを機に、勇気を出して(?)取り寄せ、聴いたのがこれ。
アルバムコンセプトが「世界を支配する(?)アメリカ」(インナースリーブより)。聴いてみて、「アイドルの音」でこういう社会的なテーマを"料理"していることに二度びっくりした。しかも寺山修司、ウディ・ガスリーの詞による曲まである。
だが、ハッキリ言って、なかには、もう30も半ばの聴き手にとっては聴いてて「こっぱずかしくなる」曲や、詞に「意見したくなる」ような曲もある。バックのシンプルな演奏が、そのような歌詞上の違和感を幾分和らげてくれるのが、同時にこのアルバムの「救われるところ」ではある。(「このアルバムはなんか『静かに』訴えてていいねぇ」とは、聴かせた知人の感想。)
個人的にはツッコミどころも多く、「満点」とは言いがたい。しかし、先日買ったベスト盤と聴き比べても、音、メッセージの両面で「直球」さを感じ、好感が持てる。そのような意味で、彼女たちSKiの「挑戦」に拍手を送りたい。(いくつかの曲でメインボーカルを取っている橋本美香さんの声がまたよい。存在感を感じる。)
現在はどうやらインディペンデント・ベースの活動展開らしく、アイドルとしては大変だと思うが、今後も注目したいユニット。
(アイドル・ジャパン・レコード IJRC−0037)